2018.09.13

3rdレンジローバー ステアリングロック解除

車両データ

車名:ランドローバー 3rdレンジローバー
年式:平成15年 左ハンドル
走行距離:76,240㎞

状況確認

並行輸入車で、珍しい左ハンドルの3rdレンジが入庫されました。
これはお客様所有のものではなく、カインズで販売するための車両です。
納車整備のうちの一つをご紹介します。

ステアリングロックがかかったままイグニッションキーが回らないという、3rdレンジで意外と多い故障です。
バッテリーを外して数秒待ち、もう一度つけるとイグニッションキーも回り、ハンドルロックも解除されますので、同じ症状になった場合はお試しください。

ところが、今回はそれでも解除されません。
テスターのライブデータを確認したところ、イモビライザーの信号やロック機構のON/OFF状態を見ても正しい鍵が挿入されているという信号が出ているのに「ハンドルロックの解除がされていない」と表示されるので、ステアリングロックECUの故障が疑われます。

ステアリングロックECU単体の部品はリリースされないため、通常はこのような症状が出た場合、ステアリングごと交換になりますが、この部品は90万円以上という高価な部品のため、ステアリングロックECUを単体で修理することになりました。

作業工程

しかし、この部品を外すだけでも一苦労です。
今回は社外ナビの取り付け作業もあったため、ステアリング周りをバラシてあったこともあり、比較的苦労せずにステアリングごと外すことはできました。

ですが、ステアリングロックECUのカバーを外す作業には苦労しました。

基盤とリレイドバルブを外すところまでをカインズで行い、基盤修理は信頼のおける協力会社にお願いします。

修理を終えた基盤を取り付け、復元して無事に症状改善となりました。

万全の状態で販売できるまでに、もう少しメンテナンスが必要な車両でしたので、他の作業についてはまた別の機会に紹介させていただきます。