2018.10.09

BMW116 エンジンコンピュータ交換

車両データ

車名:BMW116
年式:平成19年
走行距離:88,717km

状況確認

走行中に突然パワーが低下し、ふけ上がらなくなるということで入庫されました。
入庫時には症状が表れていなかったため、早速テスターで状況確認したところ、「2D0F」「2D6F」が残っていました。
どちらもエアマスメーターの故障コードです。

この年式のドイツ車にはほとんど同じエアマスメーターが装着されているのですが、これが非常に壊れやすいため、今回もエアマスメーターを交換することで解決すると思われました。
そうは言っても安直に決めつけて部品交換と決めつけてはいけません。
いつものようにBOSCHのテスターのトラブルシューティングマニュアルに従いより詳しく診断していきます。

全ての診断を行い、最後にエアマスメーターの単体検査をしてみたところどこにも異常がなく、すべての数値が基準値内に収まっています。

そうなってくるとこれまで疑ってきたエアマスメーターではなく、エンジンコンピュータが怪しくなってきてしまいますが、高額な部品のため安易に判断はできません。
そこでお客さまにご了承いただき、症状が出るまでお預かりして、試乗させていただきながら原因を特定していきます。

何日目かに長距離を走っていると、ようやく症状が出ました。
積んでおいたサーキットテスターをつなぎ、エンジンコンピュータからの電源を確認したところ、電源が来なくなっていました。
エンジンコンピュータの故障が確定、エアマスメーターを感知する部分の故障かと思われます。
解決策としては、エンジンコンピュータを交換することになりました。

エンジンコンピュータのある場所

配線の奥にエンジンコンピュータがあります

エンジンコンピュータ

新旧エンジンコンピュータ

BMW専用テスターにてプログラミング・コーディング

BMW専用テスターにてプログラミング・コーディング

作業が終了し試乗したところ、エンジンコンピュータ以外にも全てのコンピュータをリプログラミングしたこともあり、バツグンに調子がよくなりました。
お客さまにも喜んでいただくことができました。
その後も症状が出ることは無く、無事納車となりました。