車両データ
車名:VW ポロ 9N型
年式:平成20年
状況確認
ブレーキを踏んだ時や段差がある時に、以前より振動が大きくなった気がするということでお問い合わせいただきました。
早速試乗して症状を確認します。
確かに振動を感じます。
こういう症状は、大体原因は見当がつきます。
車を持ち上げ、ブッシュなどの劣化を点検していくと、両側ロアアームのブッシュが劣化し、中のゴムがちぎれていました。
この症状は、ブッシュを交換することで解消できます。
ロアアームは、車体とタイヤをつなぐ役割を担っています。
前後・左右・上下とあらゆる方向の振動を受け止めているのですが、ロアアーム自体は金属製で、衝撃を吸収しているのはゴム製のブッシュという部品になります。
ゴム製ですので、経年劣化は避けられません。
今回のように、振動が大きくなったり、タイヤの挙動がおかしくなったりといった症状が表れてきたら、すぐに交換することが重要です。
作業工程
ロアアームの〇印の部分にブッシュが入っています。
これを外すためにはロメンバーごと外さなければいけないので、結構大掛かりな作業となります。
外したところ。
ゴム部分が完全にちぎれていることが分かります。
プレスを使い、ブッシュを押し出します
新品は、ブッシュの劣化対策が施されているようで、しっかりした作りになっています。
交換後、試乗を行います。
段差を越えてもブレーキを踏んでも、イメージ通り挙動するようになりました。
これで安心してお乗りいただけます。
この年式のフォルクスワーゲンは、ほとんどの車種でロアアームのブッシュが劣化します。
放置しておくと事故につながってしまう可能性もあるので、「振動が大きくなった」「今までと違う音がする」などの変化に気が付いたら、お早めにご来店ください。
【担当:小澤】