2018.03.12

ベンツW220 警報アラームショート

車両データ

車名:ベンツ W220
年式:平成18年5月
走行距離:123,878㎞

状況確認

イグニッションキーが全く回らない状態で入庫されました。
ひとまずバッテリーの状態を確認すると、充電量・電圧ともに問題なし。
イグニッションをONにもできないためテスターをつなぐこともできず、自力で故障原因を突き止めるしかありません。

作業工程

取扱説明書や配線図を見ながら、関係のありそうなヒューズをしらみつぶしに見ていくことにします。
エンジンルーム・トランク内・運転席側ヒューズボックスと順番に見ていきますが、切れているヒューズはありません。
最後に助手席側ヒューズBOXを見てみると、ようやく切れているヒューズを見つけました。

ヒューズを交換してみると、入れた瞬間にヒューズが切れてしまう現象が。
ヒューズの内容を確認したところ、複数のセキュリティ関係の部品を受け持っていることがわかり、一番怪しそうな警報アラームを点検してみることにしました。
警報アラームは、左下のフェンダーライナー内に収納されています。

フェンダーライナーを外した時点でプラスチックが焼けるような匂いがしており、これは間違いないと思いました。
アラームを外してヒューズを入れてみると、今度は切れません。
ほぼ確定ですが、念のためばらして中を見てみると、基盤が黒く焦げ、溶けていました。

原因が確定しましたので、新品の警報アラームを取り寄せ、交換します。

元の状態に戻して作業は完了。
イグニッションキーが回り、エンジンもしっかりかかることを確認して無事解決です。

同車種ユーザー様へのアドバイス

W220に関わらず、この年式付近のベンツには稀にアラームがショートしヒューズを飛ばしてしまうことがあるようです。
もしこのようなことが起きてしまったら、落ち着いてすぐにご連絡ください。
迅速に対応させていただきます!

【担当:小澤】