2018.05.28

VWゴルフ ライト配線修理

車両データ

車名:ゴルフ
年式:平成12年8月
走行距離:175,598㎞

状況確認

ロービーム・ハイビーム・ウィンカーが点灯せず、スモールライトは右側だけ点灯しないということで入庫されました。
まずライトの配線を確認します。
右側スモールライトの配線が切れていることを発見。
この線が他の線と接触してヒューズを飛ばしてしまった可能性がありますので、ヒューズを確認します。
ヒューズはロービーム・ハイビーム・ウィンカーなどすべてに一つずつ付いているため、全てのヒューズが切れているとは考えにくいのですが、念のため確認していくと、すべて問題ありませんでした。

原因の特定

ヒューズの問題ではなかったので、まずは電源を確認します。
順を追って見ていくと、ライトまでの電源が来ていない、ヒューズまでの電源も来ていないことが確認できました。
しばらく配線図とにらめっこ状態です。
全てのヒューズに電源が来ていないということは、リレーも考えにくい。
ライトスイッチを見てみますが、ここにも電源が来ていません。
この時点で故障個所が何となく絞り込めてきました。
おそらくイグニッションスイッチだろうと想定できますが、ここは慎重に確実に確認していきます。
ナビなどが正常に動いていたため、完全に後回しになっていましたが、よく見るとETCが作動していません。
ETCに電源を供給しているヒューズまで電源が来ていませんでした。
コラムカバーを外し、イグニッションスイッチの電源を確認すると、I/G ONの時に出るはずの電源が来ていない!
外してみるとその部分が溶けていました。

ようやく原因特定となりました。

作業工程

イグニッションスイッチを新品のものと交換します。

新旧イグニッションスイッチです。
コラムカバーはすでにばらしてあったので、外して取り付けて元に戻します。

全てのライトが点灯することを確認し、無事納品となりました。

同車種ユーザー様へのアドバイス

輸入車の多くはI/G ONやACCにしないと、ロービームやウィンカーなどが点灯しません。
安易にバルブ交換で済むと考えてバルブを交換すると、無駄な出費になりかねないので、そうなる前にお気軽にお問い合わせください!

【担当:小澤】