車両データ
車名:アウディA8
年式:平成26年
走行距離:33,000㎞
状況確認
「ブレーキダストでホイールが汚れてしまうのを抑えたい」ということで入庫されました。
ドイツ製の純正ブレーキパッドはダストが出やすい傾向にあります。
これは、ブレーキパッドとローターの両方を摩擦させていることが理由で、ブレーキは効くが消耗しやすいというのが特徴です。
ドイツにはアウトバーンなど高速で走行する機会があるため、このような仕様になっていますが、日本で走行する場合はそこまでブレーキの効きに気を遣う必要はありません。
日本製のブレーキはパッドだけが減るため、ダストが少ない傾向にあります。
そこで、今回は国産の低ダストタイプのブレーキパッドに交換することになりました。
作業工程
今回は、DIXCELの低ダストブレーキパッドを採用しました。
最近の車両(特に輸入車)はサイドブレーキが電気式になっているものが多く、テスターを使ってリヤブレーキのピストンを戻してあげる必要があります。
今回はBOSCHのテスターではなくAUTELのテスターを使用します。
イグニッションONの状態で使用するので、バッテリー充電器で充電しながらの作業になります。
万が一バッテリーの電圧が低くなってくると、テスターに情報が入ってこなくなることもあるため、注意が必要です。
テスターを使ってリアブレーキのピストンを戻す作業を行います。
正常に作動すれば、作動の音とともにピストンが戻り、ブレーキパッドはフリーになります。
ここまで作業が進めば、あとは普通のブレーキパッド交換と同じ作業になります。
ブレーキが電気式でない車両の場合、ピストンを回して戻す必要がありますので、テスターを使いこなせれば最近の車両の方が作業は簡単かもしれませんね。
フロントのブレーキキャリパーは非常に大きく重いです。
ブレーキパッド新旧リヤ側です。
金色なのがちょっとかっこよく感じます。
(外からはほとんど見えませんが……)
作業が終了し、試乗を行って完成です。
ブレーキの効きは純正のものよりもは少し劣りますが、それでも国産車よりも効く感じはします。
同車種ユーザー様へのアドバイス
純正のブレーキパッドは効きは抜群にいいのですが、どうしてもダストが多く出てしまいます。
今回のようにブレーキパッドを低ダストタイプに交換することを選択肢としてご検討ください。
お客さまのご要望に合わせて提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。