車両データ
車名:VW up!
年式:平成25年
走行距離:53,709km
状況確認
オーバーヒート気味で、エアコンも冷風が出ないということで入庫されました。
まずはテスターで状況を確認してみると、故障コードなどは出ません。
オーバーヒートの場合、水温センサーの故障というケースが多く、何かしらの故障コードが表示されることが多いのですが、今回は珍しいケースと言えます。
エアコンの冷風が出ないという症状があったので、電動ファンを見てみることにします。
触れてみたところ、明らかに動きがおかしく、ファン自体が外れていることが分かりました。
電動ファンの電源を確認したところ、高温になった際に電源も来ているしモーター自体も回っているので、電動ファン交換となりました。
作業工程
この車種は、電動ファンを外すためにはバンパーやライトを外し、コンデンサーやラジエーターをずらさなければいけません。
想像していた以上に厄介な作業でした。
電動ファンを取り外してみたところ、やはりモーターとファンが分離していました。
ネジ山を見てみると山がなくなっており、ファン側の溝もつぶれていることが分かりました。
新品のファンを取り付け、作業終了です。
試乗をしてファンが回ることを確認し、無事納車となりました。
同車種ユーザー様へのアドバイス
今回は珍しいケースでしたが、電動ファンのトラブルは輸入車には多く見られます。
オーバーヒート状態で走行を続けるとエンジンが焼き付けなどを起こしますので、安全な場所に車を停めて、すぐにご連絡ください。