車両データ
車名:ベンツCL55
年式:平成18年
走行距離:65,549km
状況確認
エアコンの風が出ないとのことで入庫されました。
おっしゃる通り、エアコンの風量ツマミをどこに回しても風は出てきません。
風を送るブロアモーターの不良なのか、風量を調整するレジスターの不良なのか、まずはいずれかを疑ってみます。
テスターをつないで確認してみると、どちらにも電源が来ていないことが分かりました。
そこで直接電気を入れてみても、ファンは回りません。
もしやと思いヒューズを確認したところ、ヒューズの取り付け部品が熱で溶けていました。
熱がこもってしまった原因はブロアモーターのファンの不良です。
接触不良なのか破損なのか、今回は分解までは行いませんでしたので原因は不明なままですが、本来はファンが回ることによって逃がしていたはずの熱が、ファンが回らないことによりこもってしまい、今回のような現象が起こってしまったと考えられます。
解決策として、ブロアモーターとヒューズボックスを交換することになりました。
作業工程
溶けていたヒューズボックスを取り出します。
新しいヒューズボックス(左)にヒューズを差し替えて元に戻します。
ブロアモーターも新しいものに交換します。
以上で作業は完了です。
ツマミに合わせて風量も調整できるようになり、無事納車となりました。
再発防止のアドバイス
ファンは消耗品のため、気をつけていても不良を起こす可能性は捨てきれません。
しいて言うなら、エアコンの風量を常に強風にしているとブラシの減りが早くなるため、寿命が短くなると言えます。
電気も消耗しますしね。