2021.09.29 代表者ブログ

OBD検査(車検)について  1

いよいよOBD検査(車検)が始まります。

国産車:2024年10月以降・輸入車:2025年10月以降から始まります。

2021年10月より、点検記録簿にOBD検査項目が追加になり、我々業界も騒がしくなってきました。

 

カインズでは2011年の創業当初よりOBD診断機を用いて点検し、エアーコード、各センサーのデータの数値の確認、オイルまた定期点検のメンテナンスリセット、エビデンスとして診断内容の提示などを既に実施してきました。

診断したデータを基にお客様のお車に対してアドバイスも行っています。

10月よりOBD点検が始まりますが、どの工場にもないほどの実績とデータは持っていると思いますので、これからカインズの18番でもあるOBD診断による整備をこれから一つずつ紹介していこうと思います。

 

OBDとは?

『On-Board Diagnostics』を略したもので「車載式故障診断装置」と訳されます。車検時に法定スキャンツール(診断機)で車両にトラブルが無いか、車両コンピューターをチェックします。

 

主にABS(アンチロックブレーキシステム、ESC(横滑り防止)、自動ブレーキやレーンキープアシストなどの運転支援装置、排気ガス装置の不具合などの点検を行うので重要項目を的確に点検できるメリットがあり、最近ではASV(先進安全自動車)の普及が進み、ADASと呼ばれる自動ブレーキや運転支援のシステムが導入されているため、目に見えないトラブルを防ぐための目的があります。

 

OBDとはECU内部に組み込まれている自己診断装置のことを言いますが、

OBD1とかOBD2と呼ばれるのは、自己診断装置であるOBDの規格を定めた法規制の呼び名です。

 

OBDは先ずアメリカで始まりました。

日本にOBDの法規制が導入されたきっかけは2000年の排出ガス規制からです。

日本のOBD規制の内容はアメリカのものと内容が異なるので、

区別する意味でJ-OBDと呼ばれることがあります。

J-OBD1は、原則2000年10月以降に生産される車の排ガス規制のために導入されました。

J-OBD2は、原則2008年10月以降に生産される車の排ガス規制のために導入され、J-OBD1より内容が厳しいものになっています。

 

OBDの検査の概要

 

警告ランプのみでは故障の判断はできません、車の不具合や故障を、スキャンツール(診断機)を使って判断する点検で、各コンピューターに記録された故障や内容をコードや数値により故障を見極めていきます。

 

OBD車検では、取得した情報を『自動車技術総合機構』のサーバーに送り

合否が端末に返ってくる流れです。

<OBD車検開始時期>

・国産車:2024年10月以降

・輸入車:2025年10月以降

 

 

2021年10月からOBD検査として本格的に行われますが、2024年10月から始まるOBD車検(検査)にむけてプレテストが開始されます。陸運局へ持ち込まれた「継続車検」の車両で希望者に実施することとなっています。仮に故障コードが検出されても実際に「不合格」の結果になるのはOBD車検が開始してからです。

 

OBD車検対象車両

 

<具体的な対象車両:新型車>

・型式指定自動車または多仕様自動車

・乗用車、バス、トラック

・2021年以降に販売する新型車(輸入車は2022年以降)

 

※2021年よりも前に販売された車は検査対象装置を内蔵していても検査対象外です。

 

(検査対象装置:排出ガス等発散防止装置、運転支援技術、自動運転技術)

 

 

OBD車検の合否について

「特定DTC」の検出結果で1つでも故障コード(特定DTC)があった時点で「不合格」となります。特定DTCの合否判定は通信エラーが原因のこともあり得る点が問題視されてい

DTCは『Diagnostic Trouble Code』の略称名で故障コードのことをさします。ユーザーとしては誤作動を起こさないためにも電子制御に異常がないか定期的に点検することも大切な時代になってきています。

OBD車検が導入されることでこれからより安心で安全な車社会の実現ができます。我々整備工場にとってもOBD車検に向けて準備をすることがたくさんあるため、設備費も馬鹿になりません、特に輸入車は故障コードの読み取りに対応できる工場はなかなかありません。

 

当社では創業当初(10年前)よりスキャンテスターを活用し、車両のコンピューター診断の証明書を発行し的確にアドバイスを行ってきました。

やっと時代が追いついたといえばおこがましいですが、他社には無い今までの経験や実績が生かされると思います。

 

ASV(先進安全自動車)整備のスペシャリスト集団。

一般社団法人ASV山梨整備協会

一般社団法人 ASV山梨整備協会 (asv-yamanashi.com)

 

持続可能で、well-beingなCO2ゼロやまなしの
実現を目指して

一般社団法人ゼロエミやまなし (zeroemi-yamanashi.org)